プロセス設計の基礎を理解するための,お薦めできる初心者向けテキストを紹介します.ここで紹介する「入門化学プラント設計」と「試験管からプラントまで」は,京都大学工学部工業化学科化学プロセス工学コースにおいて,プロセス設計プロジェクト(4回生前期)の参考資料として利用されています.非常勤講師を引き受けておられる,東洋エンジニアリングの方の推薦です.
入門化学プラント設計―基本設計の進め方と実際 著者: 相良紘 |
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試験管からプラントまで―プロセス開発の魅力 著者: 高塚透 |
省エネルギー化を合理的に達成するための技術がピンチテクノロジーです.元々は,化学プロセスの効率的な熱回収を対象として開発されたものですが,現在では,工場全体,コンビナート全体,地域全体へと,その適用範囲が広がりつつあります.環境問題が深刻となり,徹底した省エネルギー化が要求される現在,ピンチテクノロジーを使いこなす能力は非常に重要です.ここで紹介する「ピンチテクノロジー」は,京都大学工学部工業化学科化学プロセス工学コースにおいて,プロセス設計プロジェクト(4回生前期)の参考資料として利用されています.
ピンチテクノロジー―省エネルギー解析の手法と実際 著者: 巽浩之,松田一夫 日本語で書かれた唯一のテキストだと思います.地球温暖化防止を含めて,省エネルギーに関わるすべての方がピンチテクノロジーを知っておいてよいはずです.付録のCD-ROMには解析ツールの体験版も収録されています. |
プロセス設計を行う際に役立つ辞典を紹介します.
化学工学便覧 著者: 化学工学会 各種単位操作について詳細に説明されており,困ったときに頼る辞典として必要です. |
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化学装置コストハンドブック 著者: 斎藤義己 コスト計算をするなら必要です. |
プロセス設計の考え方を身に付けるための,お薦めできるテキストを紹介します.この本を知らないようでは,プロセス設計を学んだとは言えません.
Conceptual Design of Chemical Processes 著者: James Douglas 随分と古いですが,プロセス設計のバイブルです.本格的にプロセス設計に取り組むのであれば,決して避けては通れません.研究者や技術者として海外の人達と議論するときにも,この本にまとめられている内容が前提となります. |