プロセスシステム工学とは?

研究対象

プロセスシステム工学(Process Systems Engineering)とは,化学プロセスに代表される複雑かつ大規模なプロセスシステムの計画,開発,設計,建設,運用,廃棄からなるプラントライフサイクルの各段階において,合理的な意思決定を行うためのシステマティックな方法論を探求する学問分野です.現象を次々と細部に分解し,解析することによって,現象を理解しようとする一般的な学問とは異なり,知識を統合して活用することに特徴があります.このため,プロセスシステム工学は「合成の学問」とも呼ばれています.プロセスシステム工学には,モデル化,シミュレーション,制御,最適化など様々な要素技術が含まれます.

化学工学における位置付け

プロセスシステム工学 (Process Systems Engineering) は,化学工学 (Chemical Engineering) と呼ばれる学問分野の中で発展してきました.上述の通り,化学工学は,現象を分解・解析することで現象を理解しようとする勢力と,得られた知識を統合してプロセスの設計や操作に活用しようとする勢力が互いに協力することで成り立っています.このような観点から,

化学工学
= 化学工学科学 + プロセスシステム工学

Chemical Engineering
= Chemical Engineering Science + Process Systems Engineering

と捉えることもできます.

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